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AIサマリー:
この記事では、Redmineのデータバックアップの重要性について説明しています。データ消失のリスクに備えるため、データベースや添付ファイルの定期的なバックアップが推奨されています。具体的なバックアップ方法として、CSVファイルのダウンロードや異なる環境へのデータコピーが紹介されています。また、クラウドサービスの利用時には事業者のバックアップポリシーを確認することも重要です。
なぜデータのバックアップが重要なのか
IT化・デジタル化の進展にともない、企業活動におけるデータの重要性は高まってきています。タスク管理やプロジェクト管理においても、適用範囲が拡大するにつれ、データ消失という事態が業務遂行に対するより大きなリスクとなっていきます。例えば、プロジェクトの計画や進捗状況のデータが失われプロジェクトが混乱すると言った事態が想定されるようになるのです。
データ消失の原因は様々ですが大まかに以下に分類できます。
- 人的ミス(オペレーションミス)
- ソフトウェア障害
- ハードウェア障害
- 火災や災害などによる被害
ユーザー企業が独自に開発した専用システムと異なり、REDMINEはオープンソースとして広く使われ検証されているため、ソフトウェアの信頼性は高いと考えられます。しかしながら、人的ミスや、ハードウェア障害については常に考慮しておく必要があります。
障害に備える
REDMINEでは、以下がバックアップされれば、ユーザーのデータは保全されたことになります。
- データベースのデータ
- チケットやWikiの添付されたファイル
ユーザーが保有するサーバー、あるいはAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)などを利用して自社で構築したサーバーでは、ハードウェアやソフトウェアの障害に備えて定期的なバックアップを実施していることでしょう。
自社サーバーを構築せずに、事業者が提供するREDMINEのサービスを利用する場合でも、障害とは無縁ではありません。そのため、契約前に自社の要件を満たしているか各事業者のポリシーを確認することが必要です。例えばLychee Redmineのクラウドサービスでは以下のようになっています。(2020年12月時点)
- Redmineのデータベース(1日1回、スナップショットで7世代保持)
- Redmineにアップロードされた添付ファイル(アップロード時即時、1世代保持)
また、事業者が提供するREDMINEのサービスを利用する場合でも、全てのバックアップを消失してしまうことが100%ないとは言い切れません。そのため、定期的に複数の拠点にバックアップを作成しておくと安心です。
以下のような例が考えられます。
- CSVファイルをダウンロードしてローカルのファイルサーバーに定期的に保存する。
- 異なる環境に構築したデータベースにデータをコピーする。
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