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【TIPS】 REDMINE チケットの作成を効率化する方法

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この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

REDMINEの活用が軌道に乗らない原因としてありがちなのが、チケットの作成が面倒になるということです。この問題に対処するには、さまざま切り口があります。チケットの範囲を調整するなどの対応で、煩雑さが軽減する場合があります。またチケット作成作業そのものを効率化するという切り口もあります。この記事では、後者の観点から、REDMINEチケットの作成作業を効率化する方法についてご説明します。

なお、REDMINEのバージョンは基本的に4.1を想定しています。

チケットの作成方法

チケットを作成するためには3つの方法があります。

  1. 画面から登録する
  2. ファイルからインポートする
  3. APIを利用する

以下、順番に説明します。

1. 画面から登録する

REDMINEでの日常的なチケットの更新は画面から行うのが基本です。画面から登録する場合は、もちろん、チケットに関連するあらゆる項目を更新することが可能です。

ただし、REDMINEの画面は操作性が最優先されているとは言い難いところがあるため、多少不便さを感じることもあるでしょう。その場合、有効なのがプラグインの導入を検討することです。

プラグインを導入することで、標準のUIでは不便な箇所も改善することが可能です。例えば、ガントチャート上でのチケット編集やカンバン機能の追加などで生産性を上げることができます。VisiWorkサービスではこのような観点から、有償プラグインであるアジャイルウェア社のLychee Redmineを推奨することが多いです。

なお、標準REDMINE自身ももちろん進化していて、最近発表されたバージョン4.2ではさらなる操作性の改善が図られるようですが、入手できるのはまだ先になる見通しです。

2. ファイルからインポートする

REDMINEの標準機能としてCSVファイルからのインポートが用意されていますが、チケットの新規作成にのみ利用可能です。この用途としては、例えば、プロジェクトの計画段階で作成したエクセル表のWBS(Work Breakdown Structure:ワークブレークダウン・ストラクチャ)をCSVファイルに変換し、チケットの一括作成に利用することがよくあります。

チケット間では親子関係や参照関係などの関連をもつことができるのですが、親子関係についてはREDMINE4.1で親子関係の登録に対応しています。

REDMINE4.2では関連するチケット、先行・後続関係の登録にも対応が予定されています。(リリース時期は未定)

ただし現状では、チケットの投入時にREDMINE上の項目名とCSVファイルのヘッダーの項目名との対応関係を選択する画面(下図参照)の操作がインポートの都度必要です。その際、選択を誤るとエラーが発生、または思わぬデータが登録されることがあり慎重な操作が要求されます。そのため頻繁に利用するには不向きと思われます。そうなると、次に3.で説明するAPIの利用が推奨されることになります。

3. APIを利用する

REDMINEには標準でAPI(Application Program Interface)が提供されており、APIを利用したチケット登録が可能です。ツールの開発が必要になりますが、さまざまな要件に対応が可能です。CSVインポートでは対応できない、登録済みチケットの外部からの更新が可能な点も大きなメリットです。

ツールの開発、保守の手間は掛かりますが、大量のチケットを一括で更新することが多い場合に生産性の向上が期待できます。

なお、VisiWorkサービスでは、APIを利用した「チケットの一括投入更新ツール」の標準版を用意していますので、各種の支援サービスやコンサルティングで、お客様固有の要件を加味して活用することが可能です。

チケット作成方法のまとめ

登録方法新規作成更新削除チケットの関連備考
1.画面から登録する基本的な方法。プラグインによるUI/UXの改善がおすすめ。
2.ファイルからインポートするチケットの一括作成には便利。今後のREDMINEバージョンアップでの機能追加に期待できる。
3.APIを利用するツール開発が必要だが様々な要件に対応が可能。

APIを利用したツールの開発

VisiWorkサービスではREDMINE APIを利用した標準ツールのカスタマイズ開発も承っております。ご気軽にご相談ください。

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