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AIサマリー:
この記事では、Redmineで目的のチケットを素早く探すための方法を説明しています。フィルタとカスタムクエリを活用することで、検索条件を保存し、簡単にアクセスできます。フィルタはチケット一覧画面で使用可能で、カスタムクエリは保存した検索条件をワンクリックで呼び出すことができます。これにより、日常的な検索作業の効率化が図れます。
REDMINEのチケットが増えてくると目的のチケット、データを探すのが大変になってきます。そこで活躍する機能がフィルタ、カスタムクエリです。 フィルタについてはチケット一覧画面に最初から存在するため使われている方も多いと思いますが、さらに、カスタムクエリを活用することで、様々な課題が解決できます。
以下は課題の例です。
- 検索のたびに毎回条件を変更する作業が手間
- 他のメンバーに作業を指示する際に条件がうまく伝えられず作業結果が期待したものと異なる
- 外部システム向けのCSV出力作業を効率化したい
検索条件の設定にかかる一回当たりの手間はわずかなものです。それでも検索は日常的に繰り返される作業のため、条件設定の手間を省くことは、長い目でみると作業の効率化に大きく貢献します。
フィルタとは?
ご存知の方も多いと思いますが、REDMINEのチケット一覧やガントチャート、作業時間一覧などで指定できる検索条件の事です。チケット一覧では標準で「ステータス」=「未完了」が設定されています。
「フィルタ追加」から項目を選択し条件を追加することができます。下図の例では「担当者」を条件に追加しています。記事「【TIPS】チケットを上手く分類したい」でも紹介しているカスタムフィールドも検索条件として利用できます。
カスタムクエリとは?
フィルタ条件を保存したものをREDMINEではカスタムクエリと呼びます(クエリはデータベースへの問い合わせを意味する言葉です)。保存されたカスタムクエリは通常は画面右のサイドバーに表示されます。
カスタムクエリでできること
カスタムクエリでできることは以下のようにシンプルですが、
- ワンクリックで保存した条件に合致するデータを検索、表示できます。
- 一覧に表示する項目の取捨選択、並び順が指定できます
- クエリの共有範囲を指定できます
上手く活用すれば様々な用途に適用できます。例えば以下のようなケースです。
- カスタムクエリを共有すると誰もが同じ条件でデータを見ることができため、例えばリモートワークで画面を共有しなくても「○○のカスタムクエリを確認して」と指示すれば全員が同じ条件のデータを見ることができます。
- なんらかの外部システムと連携するニーズがあったとして、外部システムが要求する項目とそれらの出力順を満たすCSVファイルを出力できます。
- カスタムクエリはマイページの「チケット」ブロック(チケットに関する情報を表示するためのエリア)の条件として利用できます。マイページについては「【TIPS】 マイページを活用してチケットの更新を促す」を合わせてご覧ください。
また、カスタムクエリはAPIからの呼び出しにも使えるため、APIを利用したプログラム開発時にカスタムクエリを利用すると、目的のデータの取り出しが簡易になるメリットがあります。
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