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この記事で紹介しているTickeManipulatorは、名称がVisiWork / Task Builderに変わりました。最新情報はこちらをご覧ください。
タスク・プロジェクト管理を始めるに際して、タスクごとに直接チケットデータを入力するのではなく、Excelファイルなどの外部ファイルから一括してチケットを投入したくなる場合があります。また、そのようにして投入されたチケットを再びエキスポートし、外部のシステムを使って一括更新できれば便利な場合もあります。この記事では、このような目的で開発されたチケット一括投入・更新ツールTicket Manipulator(チケット・マニピュレーター)を紹介します。
チケット一括投入と更新のニーズ
例えば、ある製品の製造のために必要となる一連のタスクや材料などすべてが記載されたExcelファイルがあり、そこから一括してチケットを投入できれば便利です。製造業に限らず、ソフトウェア開発やサービス業でも似たようなニーズがあると思います。
また、チケットの投入後、大規模な一連の更新が必要となる場合もあります。たとえば、客先からの仕様変更の範囲が大きく、たくさんのチケットに影響を与える場合などです。新しいチケットを投入する場合には、REDMINE標準のCSVインポート機能が使えますが、この機能は現時点で一括した更新には対応していません。この場合は、REDMINEの画面を通じてチケットを更新することになります。
大量のチケットを、画面を通じて手作業で更新することは、不可能ではありません。REDMINEはUIもかなり進化していますし、プラグインを導入することでさらに効率的にこの手作業ができる場合もあります。しかし、手作業による大量の更新が手間であることに変わりありません。
そこで、VisiWorkサービスでは、APIを利用した「チケットの一括投入更新ツールTicketManipulator」を用意しています。
チケット一括投入・更新ツールの特徴
TicketManipulatorの利便性は、投入と更新が同一のExcelシートで行えるということです。例えば、下図Aは、チケットを投入するシートです。チケットの投入後、ID欄にREDMINEで発行されたチケット番号が反映されます。
既存のチケットを更新する場合は、REDMINEから最新のチケットデータをExcelシートに取得し、データを変更、チケット更新を行います。既存のチケットの内容を更新すると同時に、新しいチケットをさらに追加することを同一のExcelシート上で行っているのが、図Bです。IDの記載がある行はExcelシートに入力された内容で更新が可能です。
つまり、このExcelシートはREDMINEのデータとは鏡のような関係にあり、チケットデータの投入と更新のために、どちらを利用してもその変化が相手方に反映されるというタスク管理のラウンドトリップが実現するのです。
今後について
現状でTicketManipulatorはチケットデータの登録、更新のみに対応していますが、先行・後続といったチケットの関連も登録できるように改良されます。TicketManipulatorは、VisiWorkの各種サービスの提供時に利用されますが、その際、お客様の要件に応じたカスタマイズも可能です。カスタマイズの例としては、
- クライアント側でExcel以外のシステムを使えるようにすること
- チケットに一定のパターンをあてはめることで投入更新の効率性をさらに高めること
などが考えられます。
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